読解力研究所では大人向けの国語や現代文の講座を開催しています。
社会生活では文章理解やコミュニケーションなど「国語」を基礎とする能力が重要視されています。一方で小学校から高校まで通うと12年間にわたって国語の授業を受けることになりますが、国語という複雑で難解な科目の性質上、言葉の仕組みや読解の理論や方法などに踏み込んだ授業が行われることはほとんどありません。
言葉や読解について理解するためには知識や経験がなくてはなりません。オトナになった今だからわかる!面白い!ためになる!が国語と現代文にはあふれているのです。
これまで高校教員として現代文を指導してきました。
学習指導要領が改訂され、現代文の授業が「現代文」の授業ではなくなり、単なるビジネススキルを養成する学びになってしまいました。
チョムスキーは「人間の特徴は言語能力である」としています。ゴリラやチンパンジーもコミュニティーを作り、まるで人間同様に愛情を注ぎあっているようにみえます。人間を他の生き物と並べて客観的に見るならば、人間の他の生き物との違い、人間固有の特徴は「言葉をつかうこと」というのは疑いようがないように思います(鳥や他の霊長類もコミュニケーションを行いますが、人間ほど複雑な「言語」はもっていません)。
このようなことから、学校の教科としての国語は、本来、学校の学びの中で最も「人間」を考える機会であるはずであり、あるべきだと思います。
しかし、昨今の国語は「言葉」や「読書」が単に「利用可能かどうか」の視点から捉えられています。
私は現在の国語から国語本来の姿へ、更に言えば「言葉と人間の関係性に注目する教科」としての「国語」へ、国語が理論的な教科であるという認識を広めたいと思っています。そのために、社会を実際に動かしている社会人のみなさん向けに「国語」「現代文」の授業(講座)を開設することにしました。
「言葉」や「読む」ことの仕組みなど、みなさんがこれまで学校の授業で教わらなかった国語・現代文をお届けします。
得意なことは、面白い「読み」をつくることです。テクスト論に興味がある方はぜひどうぞ!
